日本薬学会第143年会

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2023年3月25日(土)~28日(火)

会場:北海道大学札幌キャンパス

詳細は公式サイト (https://confit.atlas.jp/guide/event/pharm143/static/summary?lang=ja) をご覧ください。


[SCIEX共催] ランチョンセミナー情報

日時:3月28日(火)12:45~13:45
セミナー名 / 会場:ランチョンセミナー LS16(PS1会場)

演題:新規モダリティ分析のフロントライン【抗体・核酸・mRNA・遺伝子治療】
   The frontline of New Modality Analysis [Antibody / nucleic acid / mRNA / Gene Therapy]

演者:建田 潮(SCIEX)

要旨:創薬の長い歴史の中で、治療薬の作用や形態は大きく変化してきている。質量分析は、対象に対する汎用性や定量/定性分析の双方が可能という特徴から、治療薬の解析に広く使用されている。また、キャピラリー電気泳動はLCとは異なる原理での分離を生かして、治療薬の新しい分析法として使用が広がっている。本講演では質量分析とCEを中心に、種々の新技術を交えながら抗体医薬品、核酸、mRNA、遺伝子治療などについて最先端の分析方法を報告する。

抗体医薬品は、これまでは不可能であった創薬ターゲットに対する治療薬として開発された。近年は、抗体-薬物複合体や、バイスペシフィック抗体など高度に設計された医薬品の開発が進んでいる。これらに対して、既存技術と新技術を組み合わせた解析について報告する。

核酸医薬品は、標的に対する特異性が高いことが知られており、合成を可能とする技術と、送達の技術の進歩により注目される分野となっている。本講演では、質量分析が主に使用される、合成時の不純物同定や組織中の代謝物検索・濃度測定などについて紹介する。

mRNA医薬品は、それ自体が生体内で翻訳され機能する点で、核酸医薬品と区別される。脂質と混合し、脂質ナノ粒子(LNP)を形成することで、不安定なmRNAの送達が可能となった。最新技術を用いた質量分析でのLNPの構成脂質の詳細解析や、CEを用いたmRNA-LNPの分析事例を紹介する。

遺伝子治療は、DNAを導入することで難治性疾患の治療を行う。DNAはAAVに代表されるウイルスベクターを介して細胞に導入されることが多く、ウイルスベクターとDNAの完全性の分析にCEが使用され始めている。キットを用いた測定をはじめ、最新の事例を紹介する。 様々な治療薬についての最新の分析例をお伝えできる機会となれば幸いである。

 

※セミナーおよび企業展示の詳細は、公式サイトをご覧ください。